嵐山町web博物誌・第7巻【祭りと年中行事編】
9.馬頭観音講|村の行事
近年まで、農村などでは、馬は欠かせない家畜でした。田や畑を耕すための労働力として重要な役割を果たしましたし、馬が踏んだ藁などは、肥料としても使われてきました。そのため、馬は大切にされ、亡くなると馬頭観音の石仏が造られたりもしました。上岡(東松山市)の観音様の縁日は特に有名で、馬を持っている近在の人が、講をつくってお詣りして賑わいました。嵐山町では、太郎丸の馬頭尊の祭りが二月十九日に行われます。ご本尊は三面馬頭です。大きなお供えを作り、それを切って、御供物として分配し、持ち帰ります。