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嵐山町web博物誌・第7巻【祭りと年中行事編】

第2節:春を祝う

きのふより風ゆるびたる雛の宵 吉野久子

 嵐山町では雛祭りは月遅れの四月三日に行われます。雛祭りのお供え物は菱餅です。白い餅と、紅などで赤くした餅、それに草餅を、菱形に切ったものを重ねたものです。雛壇にはこの時期に咲く桃の花がつきものです。そのため、桃の節句ともいわれています。
 この節句は女の節句ともいわれます。現代では、雛人形は嫁入り道具のひとつです。昔は、女の人が結婚した最初の節句に実家から内裏雛が贈られました。そして、女の子が生まれて初めて迎える節句には、母親の実家や親戚や隣組などから藤娘などの雛人形が贈られます。

1.桃の節句|家の行事,現在の行事

雛壇と子どもたち|写真
太郎丸、中村倉司さんの家の雛壇と、その前で遊ぶ子どもたち。

 嵐山町では雛祭(ひなまつ)りは月遅れの四月三日に行われます。雛祭りのお供え物は菱餅(ひしもち)です。白い餅と、紅などで赤くした餅、それに草餅を、菱形に切ったものを重ねたものです。雛壇にはこの時期に咲く桃の花がつきものです。そのため、桃の節句ともいわれています。
 この節句は女の節句ともいわれます。現代では、雛人形は嫁入り道具のひとつです。昔は、女の人が結婚した最初の節句に実家から内裏雛(だいりびな)が贈られました。そして、女の子が生まれて初めて迎える節句には、母親の実家や親戚や隣組などから藤娘(ふじむすめ)などの雛人形が贈られます。

内裏雛|写真
内裏雛。(資料提供:県立嵐山史跡の博物館)

桃の花|写真 満開の桃の花。

春駒|写真 春駒。

上下雛|写真 上下雛(かみしもびな)。(資料提供:県立嵐山史跡の博物館)