嵐山町web博物誌・第7巻【祭りと年中行事編】
8.オシャカ様|村の行事,現在の行事
潅仏会(かんぶつえ)はオシャカ様といわれます。四月八日に行われる地区もあります。多くは月遅れの五月八日に行われます。花御堂(はなみどう)の中にお釈迦様の誕生仏を飾り、参詣者は甘茶(あまちゃ)を誕生仏にかけ、自分でもいただきます。近隣では坂戸市のオシャカ様が有名で、そこに遊びに行ったりしました。これが終わると、農業が忙しくなるので「出仕舞」といいました。
各家では、それぞれ山から採ってきた藤の葉をトボグチにさしたり、藤の葉とウツギをトボグチや屋根にさしました。悪い者が来る日ということで「藤で縛(しばっ)ってウツギで打つ」といったり「卯月八日は吉日よ、神さげ虫の成敗ぞする」という唱え言をいったりもします。この日には柏餅を作りました。
花祭り
【春を祝う風景】
花祭りは四月八日の釈迦の誕生日の潅仏会の俗称で、釈迦の誕生仏を安置する堂を、花で飾り付けるので、花祭りといいます。花で飾り付けた堂なので、花御堂といい、参詣した人たちは、花御堂の中の誕生仏に甘茶をそそぎかけて供養します。竹の筒に甘茶を入れて帰り皆で分けて飲むという所もあります。
同じ日に、卯月八日とか花見の行事が行われ、山に行って花を採り、長い竹竿の先につけ、庭に立てたりします。