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嵐山町web博物誌・第7巻【祭りと年中行事編】

7.各地の春祭り|村の行事,現在の行事

八宮神社の春祭り|写真1 八宮神社の春祭り|写真2
越畑、八宮神社、祭りは4月3日。

 桜の花が満開になる四月のはじめ、町内では大字毎、あるいは神社毎に春祭りが行われます。
 本格的な農作業のはじまりとともに、今年の豊作を祈願するのが春祭りであり、その豊作の喜びに感謝するのが秋祭りということになります。
 祭りに欠かせないお供物は団子です。神前に供えられ、祭典が終わると集まった人々に配られます。昔はどこの神社でも団子投げが行われて、人々は競って拾い合ったものですが、今では衛生面を考えて袋に入れて配られるようになりました。
 祭りで配られる団子を「テング団子」と呼ぶ地区があります。町内では七カ所で確認できました。飢饉(ききん)のときに天狗様が来て団子を投げて救ってくれたとか、神社の森に天狗が棲んでいるといわれるところもありますが、名称の由来ははっきりわかりません。

愛宕神社の春祭り|写真 越畑、愛宕神社(あたごじんじゃ)、祭りは4月3日。

吾妻神社の春祭り|写真1吾妻神社の春祭り|写真2
根岸、吾妻神社(あづまじんじゃ)、祭日は4月4日。団子を作り、山頂の神社まで運びあげて祭典を行います。

宝薬寺の春祭り|写真 越畑、宝薬寺(ほうやくじ)。

手白神社の春祭り|写真 吉田、手白神社(てじろじんじゃ)の春祭り。4月18日。

杉山、八宮神社の春祭り|写真 杉山、八宮神社、祭日4月3日。

テング団子

【春を祝う風景】

テング団子|写真
 秩父の山間部では天狗は山の神だといいます。しかし、秩父では、祭りにテング団子を作るということはありません。旧暦の十一月十五日には荒川村や秩父市では天狗祭りがあり、この祭りも山の神の祭りといってもよいものですが、テング団子をつくっていません。
 祭りにテング団子を作るのは、嵐山町、小川町など比企郡の一部を中心にした分布で、名称の説明などはっきりしたことがわかりません。

テング団子づくり|写真1

テング団子づくり|写真3

春祭りマップ・予定一覧