嵐山町web博物誌・第7巻【祭りと年中行事編】
7.各地の春祭り|村の行事,現在の行事
桜の花が満開になる四月のはじめ、町内では大字毎、あるいは神社毎に春祭りが行われます。
本格的な農作業のはじまりとともに、今年の豊作を祈願するのが春祭りであり、その豊作の喜びに感謝するのが秋祭りということになります。
祭りに欠かせないお供物は団子です。神前に供えられ、祭典が終わると集まった人々に配られます。昔はどこの神社でも団子投げが行われて、人々は競って拾い合ったものですが、今では衛生面を考えて袋に入れて配られるようになりました。
祭りで配られる団子を「テング団子」と呼ぶ地区があります。町内では七カ所で確認できました。飢饉(ききん)のときに天狗様が来て団子を投げて救ってくれたとか、神社の森に天狗が棲んでいるといわれるところもありますが、名称の由来ははっきりわかりません。