嵐山町web博物誌・第7巻【祭りと年中行事編】
8.八日節句|家の行事
二月八日と十二月八日を、八日節句とかコトヨウカといいます。二月八日をコトハジメで十二月八日をコトジマイとかコトオサメともいいます。鬼よけ、悪魔よけが目的の行事です。この日には一つ目小僧がやってくるなどといわれます。竹竿の先にメカイ籠(かご)を逆さにつけ、母屋の軒先に立てかけました。一つ目小僧が来て籠目が一杯あるメカイ籠を目が一杯ある怪物と勘違いして逃げていくといいます。金が貯まるようにという伝承もあります。葱(ねぎ)やグミの木などを燃やすと臭いので悪魔が逃げていくともいいます。夜、家の外に履物を置くと疫病神が履物に印をつけていき、悪い病気にかかるので、履物は家の中に入れておくものだといいます。