嵐山町web博物誌・第4巻「嵐山町の原始・古代」
4.須恵器のできるまで
須恵器作りは、粘土や薪の確保から窯の構築、製品作りまで仕事を分担し組織的に行なわれたもので、多くの人手を要しました。ことに、粘土をロクロで形作ることと築いた窯で焼き上げる手法は、それまでの土器とは全く異なるもので、高度な技能を身につけた専門の工人が従事しました。その基本的な技術は、現代の陶磁器にも受け継がれています。
須恵器作りの詳細については、今だ不明な点もありますが、考古学の研究成果を基に、作業の流れを簡単に紹介します。