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嵐山町web博物誌・第4巻「嵐山町の原始・古代」

本書のタイトル

 この本のタイトルである叙事詩(じょじし)とは英雄譚(えいゆうたん)という意味があります。しかし、原始・古代の嵐山には英雄と呼ばれるような人物は一人もいません。皆ただの普通の人々です。叙事とは感情を交えないで、事柄をありのままに述べ綴るということです。この本には英雄に代わって主役となる普通の人々の普通の暮らしをありのままに綴った、詩という思いを込めています。
 伝えたいことは山ほどあります。掘り下げればどんどんおもしろくなる話がたくさんあります。しかし、限られたスペースでは、とても語りきれるものではありませんでした。そこで読者の皆様には学術的な、専門的な項目を説明するのではなく、むしろ、その時代の空気を感じ取っていただけるような内容にしようと考えました。