第五章の奈良時代・平安時代は、都が建設され、律令という法によって国の運営がはじまった時代です。都での華やかな貴族の生活と嵐山周辺のムラの生活を比較して紹介しています。また、谷津田の開墾による新しいムラづくりや南比企窯跡群の須恵器生産に見えるように、丘陵地域の地理的な特性を積極的に利用した開発が本格化したのもこの時代の嵐山の大きな特色です。前時代に伝来した仏教は、このころになると庶民生活の中にも様々な形で片鱗が窺えるようになります。