嵐山町web博物誌・第7巻【祭りと年中行事編】
12.時代まつり|村の行事,現在の行事
郷土にゆかりの武将である木曽義仲、畠山重忠を讃え偲ぶ町民の風土によって生れたこの祭りは、一九八七年に始まりました。
鎧武者(よろいむしゃ)に扮した町民七〇人が厳粛な出陣式の後「エイ・エイ・オー」の鬨(とき)の声も勇ましく町内を練り歩き、嵐山祭の会場へと向います。また、古式火縄銃(こしきひなわじゅう)の実演も行われ、見守る大勢の観衆を中世戦国絵巻の世界へといざないます。
赤と黒の足軽具足(あしがるぐそく)を装着した五〇人は、菅谷と玉ノ岡両中学校の生徒さんたちですが、中学生活の良き思い出になったと、毎年好評です。こうした新しい祭りも、やがて町の伝統行事としてとけ込んでいくことでしょう。
笠懸(かさがけ)
【収穫祭の風景】
笠懸は、流鏑馬、犬追物(いうおうもの)とともに「騎射の三つ物」といわれ、日本古来の弓馬(きゅうば)の鍛練として、中世の武士の間でさかんに行われました。笠懸は、射手の笠を懸けて的としたことに由来するもので、神前に奉納する流鏑馬に比べ、より実戦的であり高度な技術を要するものといわれています。