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嵐山町web博物誌・第7巻【祭りと年中行事編】

6.越畑の獅子舞2|村の行事,現在の行事

獅子舞|写真1
花笠の中に雌獅子が隠れ、二頭の雄獅子はその雌獅子を奪い合います。

 獅子舞の準備を行うのは、ヤド(宿)といいます。宝薬寺(ほうやくじ)と観音寺が一年交代です。宿で準備ができると、行列を作り、宝薬寺か観音寺の境内で、獅子舞を行います。最初に、先払いが二人の棒司を御幣で払い、法螺貝を持った人が塩で清め、棒司が四方固めを行います。それから、中立と三頭の獅子が出て舞います。ここでは、初庭(はつにわ)が行われます。
 初庭は、街道下り、出の笛、トーホヒヒャー、飛岡崎、ヒンヤヒャー、寄せ太鼓、休みの笛、歌、神楽、岡崎、ヒンヤヒャー、岡崎、終りの笛で構成されています。
 歌われる歌の内容は、「参りきて ころのお庭を 眺むれば 黄金こぐさが 足にからまる」です。
 初庭は、四つの花笠の中で三頭の獅子が舞いたわむれる様子を表しています。

万灯|写真 重い万灯を持ち、獅子が舞う場所を一回りします。

棒司|写真 棒司は鉢巻をし、襷を掛け四方固めをします。

三頭の獅子|写真1 三頭の獅子は、八宮神社に到着し、水引を下げ顔が見えなくなると、踊りだします。

ヒョットコ|写真 ヒョットコの面を被った中立は、獅子の先導役をつとめます。

三頭の獅子|写真2 三頭の獅子は横に並び舞います。

獅子舞|写真7 赤い獅子頭で角がなく、赤の袴、赤の太鼓と、赤が目印になるのが雌獅子です。