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嵐山町web博物誌・第3巻「嵐山ジオロジア」

第3節:海が広がった時代
COLUMN

物見山とくさり礫


物見山礫層|写真
物見山礫層

図示解説
上の写真の解説
嵐山町南部の将軍沢(しょうぐんさわ)地域の丘陵には、崩れやすい礫(れき)が目立つ礫層があります。
この礫層は、東松山市の岩殿丘陵(いわどのきゅうりょう)から鳩山町付近でよく観察できます。
最もよく観察できる場所の名前から「物見山礫層(ものみやまれきそう)」と呼ばれています。

ボソボソした手触りで、亜角礫(少々角ばっている礫)が多く、礫の大きさは様々で、河川堆積物と考えられています。
含まれる礫はひどく風化しており、手で簡単に潰せる岩石もあります。

この様な礫は「くさり礫」と呼ばれ、堆積した時代が「熱帯から亜熱帯の気候」であったことの証拠ではないかと考えられています。

第3節:海が広がった時代