嵐山町web博物誌・第3巻【地質編】

第3節：海が広がった時代

約1600万年前の古地理図

当時の海陸分布の想像図。現在の日本列島の地図は枠線で表示。
原図（鎮西1981、糸魚川他1992）をもとに編集

今から約1600万年前頃に大規模な海進*1があり、日本の各地に海が広がりました。東北日本の広い地域は海底に沈み、日本海ができはじめたのもこの頃です。
この海進を西黒沢海進といいます。この時代の海は水温が高く、海底には熱帯〜亜熱帯の海に棲む貝類が生息していました。

*1： 海進(かいしん)…大地の沈降や海水面の上昇などにより、陸地が縮小し海域が拡大すること。