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嵐山町web博物誌・第1巻「嵐山町の動物」

第5章:人家周辺の主な動物たち

第5節:家の中の嫌われもの

1.身のまわりのものを食い散らかす

昔の和紙に書かれた文書などを調べていると、シバンムシ類があけたあなを良く目にします。フルホンシバンムシも昔はたくさんいたらしく、嵐山町でも各地の諸家文書から死骸がいくつも見つかりましたが、生きている虫には一度しか会えませんでした。

アズキマメゾウムシの写真
アズキをあなだらけにする、嫌われもののアズキマメゾウムシ...全文
 家の中で虫やネズミと出会うと、思わず悲鳴をあげる人も多いでしょう。それだけ、家の中の動物は嫌われものぞろいなのです。中でも身のまわりの物を食い散らかす動物は目のかたきにされています。ネズミ、ゴキブリ、ハエ、シロアリなどはその代表格で、名前だけならだれでも知っているほどです。ですが、それぞれのくわしいこととなるとあまり知られてはいないのも事実。家屋害虫と言われる種の多くは、人の生活にしがみついて必死で子孫をつないでおり、近代的な生活の中では姿を消しつつある種も多いようです。ここでは、家の中にすむ動物を少しでも理解してほしいと思い、代表的なものをいくつか取り上げてみました。

 
  • ドブネズミの写真
    ネズミ類のうちドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種は...家ネズミ...写真はわなにかかったドブネズミ...全文
  • ニホンホソオオキノコの写真
    干しシイタケにあながあいていたら、中にニホンホソオオキノコという虫がもぐり込んでいるはず...全文
  • クロゴキブリの写真
    ...家の中にすんでいるゴキブリは、主にチャバネゴキブリとこのクロゴキブリ...全文
  • クロゴキブリの幼虫の写真
    クロゴキブリは幼虫も室内で育ちます。小さな幼虫には黒地に白の模様が...全文
  • ヤマトシミの写真
    シミ(湿虫)類は紙の表面をうすくかじる書物の害虫です。嵐山町より確認されたヤマトシミは...全文
  • ヤマトシロアリの写真
    ヤマトシロアリは埼玉県から唯一知られているシロアリ...全文
 

家に入ったハエの写真 人家の中に入り込み、食卓の食べ物などにとまったりするので嫌われるハエ類。近年では網戸の普及や人家周辺の生ゴミ等の処理が進み、以前に比べると少なくなってきました。しかし...

ハエトリビンの写真 ハエトリビンとは、家の中に入り込むハエ類を捕まえるためのものです。このハエトリビンは丸型のもので、ビンの下に...

ハエを捕らえる様子の写真このハエトリビンはロート状の長いもので、屋内に入り込んだイエバエが夜間、天井に止まって休む習性を利用して捕らえます。