嵐山町web博物誌・第1巻「嵐山町の動物」
第5章:人家周辺の主な動物たち
第5節:家の中の嫌われもの
2.人を刺す
血を吸う蚊はメスだけです。人の息に含まれている炭酸ガスや体温などを...全文
屋内に入り込み、人を刺す昆虫はとてもいやがられます。蚊やアブなどは網戸の普及により被害は減りましたが、それでもちょっと空けっぱなしにしておくと、すぐに家の中に入り込んで痛たがゆい思いをします。また嵐山町でよく聞くのは、オオムカデが家の中に入り込み寝ている間に刺されたとか、お風呂場を這っていたということです。いったいどこから潜り込むのか、皆さん頭を悩ませているようです。
人を刺す動物には他にも、ダニやノミ、シラミ、トコジラミなどさまざまなものが知られています。最近では家庭内でこうした昆虫を見かけることはほとんどなくなりましたが、それでも家畜やペットから移ったり、人の多く集まる場所で取りつかれてしまったりと、決して油断はできません。ここでは、いざという時に備えて、人を刺す動物たちを紹介しておきましょう。
嵐山町役場の庁舎。このように大きな建物には、人がたくさんいるとアブの仲間を引き寄せます。夏になると、外の壁にヤマトアブがついているのをよく見かけます。- きれいな水の流れる沢沿いの民家や、学校などの大きな建物にはヤマトアブが入り込み...全文
アリガタバチの仲間はメスがハネを持たないものがいてまるでアリにそっくりです。シバンムシアリガタバチは屋内に発生するシバンムシ類に寄生し、たたみの上などでごくまれに見つかりますが、針をもつため人が刺されることもあります。体長はわずか2ミリメートル程度です。
地元に伝わるムカデの油漬。オオムカデ類を捕まえて食用油に漬けておき、これをムカデにかまれたり火傷をおったときに塗ると、きれいに治るというものです。良く効くとのことですが、とても臭いのであまりおすすめはできません。
トビズムカデ等のオオムカデ類は、ときに家屋内に侵入し、人をかむことがあります。人をかむのが目的ではなくて、人間の反応から自分の身を守るため、強い大アゴでかみつくのです。かまれると...全文