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嵐山町web博物誌・第1巻「嵐山町の動物」

第5章:人家周辺の主な動物たち

第1節:庭の生きものの世界

4.庭の周辺でよく見られる鳥たち

 人家周辺には鳥たちもよく訪れます。これらの野鳥たちは、建物のすき間や庭木、生垣などに巣を作る鳥か、あるいは人家周辺でエサをあさる鳥たちと考えて良いでしょう。人家の建物に巣を作る鳥としてはツバメやスズメが有名ですが、時にはいつも雨戸が閉められている所の戸袋の中などに、ムクドリが巣を作ることもあります。また、生垣や庭木などによく巣を作る鳥としてはキジバトやヒヨドリなどが知られています。

ツバメのいる街角の写真ツバメ
ツバメの巣の写真

昔は農家の土間のはりの上など、人家の屋内にツバメが巣を作りましたが、最近では人家の構造が変わり、屋内に巣を作ることは困難になり、屋外の軒下などに巣を作るようになりました。巣の縁にならんでエサをねだるヒナに親鳥がせっせとエサを運ぶ姿は、まことに微笑ましいものです。この鳥が多くの人々に愛されているのもうなずけます。

スズメの写真
屋根がわらの上でスズメが休んでいます。以前は屋根がわらの下にあるすき間などに、よくスズメが巣を作りました。ところが近年では建築技術の発達のおかげで、この隙間がなくなり、スズメも巣作りの場所探しに苦労しているようです。

ツバメの写真
ツバメは昔から人とたいへん親しい生活を送ってきた鳥です。人家の一角に巣を作り、そこでヒナを育て、人々は害虫を駆除してくれる有益な鳥として大切にしてきました。

 
  • キジバトの写真
    人家のまわりにすむようになったキジバトは、庭でエサをあさったり、庭木の枝や物干し竿で休む姿がよく見られます。
  • キジバトのひなの写真
    キジバトは樹木の枝上に、枯れ枝を組み合わせた浅い皿状の巣を作ります。最近は人家の生垣や庭木の枝の上、時には道端の街路樹などにも巣を作っています。