嵐山町web博物誌・第7巻【祭りと年中行事編】
2.七夕1|家の行事
天道柱に飾られた竹飾りと供物。鎌形の簾藤久史さんの家で再現。
七夕は七月七日に行われることが多く、織姫と彦星が年に一度会える日としてよく知られていますが、盆行事の一つでもあります。七夕に墓掃除をするというのはそのためですし、竹飾りの笹は精霊(しょうりょう)の依り代としての意味があると考えられます。また、竹飾りを川に流すことや、「七夕には雨が降る」といわれている事からも、盆行事を始める前の禊(みそぎ)としての清めの意味がうかがわれます。
短冊や網で飾られた竹飾りは、天道柱(てんどうばしら)にくくり付けて飾られます。縁側には、とうもろこし、胡瓜(きゅうり)、茄子(なす)などの夏野菜の他、小麦まんじゅうや反物(たんもの)を供えて七夕を祝いました。
竹山。屋敷内には竹が生えているところも。