嵐山町web博物誌・第3巻「嵐山ジオロジア」
第2節:地形とくらし
COLUMN
東北地方太平洋沖地震
による被害状況
2011年3月11日、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」が発生しました。嵐山町でも屋根瓦の落下などの被害があり、嵐山町としては80年前の昭和6年(1931年)9月21日に発生した「西埼玉地震」以来の被害地震です。
嵐山町と小川町の被害は屋根瓦の落下や破損がほとんどでした。この図は、その被害状況を両町がまとめたものです。
分布を見ると被害は一様ではなく、集中している地域とほとんどない地域にわかれます。
被害の集中地域は、市野川沿いと菅谷台地です。市野川沿いは、そこを通る奈良梨断層が関係している可能性があります。
菅谷台地は「台地状の地形のため揺れやすかった」または「地下の断層が影響していた」などの可能性がありますが、いずれも断定的なことはいえません。
第2節:地形とくらし