嵐山町web博物誌・第7巻【祭りと年中行事編】
2.朝まんじゅうに昼うどん|家の行事
お盆中の食べ物は、うどん、ぼた餅、すまんじゅう、五目ご飯、南瓜(かぼちゃ)・茄子・切り昆布・野菜の煮付け、精進揚(しょうじんあ)げ(野菜の天ぷら)などです。各家で少しずつ異なりますが、主食としてはうどんやまんじゅうが登場します。嵐山町でも稲の裏作として麦を作っており、「朝まんじゅうに昼うどん」という言葉があるくらい、なにか行事があるときやちょっとしたお祝いには、必ずといっていいほど、うどんやまんじゅうが作られます。
お盆中の食事
13日 | 夕 | ご飯・御馳走(南瓜と切り昆布、茄子の煮物) *そば・うどんの家もある |
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14日 | 朝 | おはぎ・きなこぼた餅(暗いうちにあげる) |
昼 | ヒルベエテエ(うどん) | |
夕 | 13日夕と同じ *昔は14日にお餅を搗いて供えた(広野) |
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15日 | 朝 | まんじゅう |
昼 | うどん(茄子の馬に背負わせるショイナワ〈背負い縄〉も供える。14日の昼に供える家もある) | |
夕 | 13日夕と同じ | 16日 | 朝 | うどん |
昼 | うどん |
うどんの作り方
うどんは地粉(中力粉)を使います。粉に塩を加えて、さらに水を加えよく練ります。布で包んで足で踏んづけてよく練ってやるとこしの強いおいしいうどんが出来ます。
よく練った生地は、3時間ほど寝かせてから伸ばします。粉をつけながら生地がくっつかないように、厚さが平均になるように伸ばしていきます。
生地を伸ばす作業や切る作業は、機械でする家もあります。
伸ばした生地をたたんで包丁で切り、たっぷりのお湯でゆでれば出来上がりです。