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嵐山町web博物誌・第7巻【祭りと年中行事編】

3.野回り|家の行事

 十四日の昼間、主人が提灯をつけて線香をたいて、「今年の出来はおかげさまでこのくらいです」といいながら、ご先祖様に稲のでき具合や畑の作物を見せてまわります。帰ってくると、「ご苦労様でした」といって線香を供えます。これは、今年も豊作になるようにとご先祖様にお願いする意味も含まれていました。

野回り|写真
こんばん提灯を持って田の稲を見せてまわる様子。

稲|写真 この頃稲の茎の中には穂の赤ちゃんが生まれています。

里芋の葉|写真 盆棚の飾りに使われた里芋や大豆の他、とうもろこし、南瓜などが畑に育っています。