嵐山町web博物誌・第7巻【祭りと年中行事編】
5.盆踊り|村の行事,現在の行事
お盆中は夕飯を早くすませて、毎晩、盆踊りをしました。かつては各字ごとに櫓(やぐら)を立てて、青年団では万灯(まんどう)を作り、呼び状(手紙)をだして盛大に行いました。他の村から誘われたり、誘ったりして賑やかでした。一番賑やかだったのは菅谷で、あちらこちらから若い人が集まってきたそうです。
また、昭和二十年代初めまで、越畑の若衆三十余人が袴(はかま)に白欅姿(しろだすきすがた)で、増尾((ましお)(小川町)、菅谷、志賀の盆踊り会場をまわって剣舞(けんぶ)を踊ったそうで、越畑の剣舞踊りといえば有名だったということです。
現在の盆踊りは青年団主催のものではなく、地区の娯楽としての意味合いが強いものですが、もとはお盆で戻ってきた精霊(ご先祖様)をなぐさめる行事でもありました。