嵐山町web博物誌・第7巻【祭りと年中行事編】
6.施餓鬼|家の行事,現在の行事
仏教では、生前の悪い行いのために死後の世界で喉が針の穴のように細くなり、体は痩せて、常に飲食を求めて苦しむことを餓鬼道(がきどう)に落ちるといいます。死後そのようなことが無いように、生前から善行を積み、布施(ふせ)を施し、身を清浄に保つことが施餓鬼であるといいます。
しかし、現在の施餓鬼では先祖供養のための塔婆(とうば)をいただきににお寺に行くというのが主な目的であるようです。所によってはお寺の都合により、盆の期間以外にやるところもあります。普通は先祖代々で一本の塔婆をいただき、回忌(かいき)があると二、三本もらいます。施餓鬼の時にいただく色紙(いろがみ)は、大根の種をまいたときに畑に立てました。