嵐山町web博物誌・第7巻【祭りと年中行事編】
第2節:新年を寿ぐ 〜大正月〜
御社の幣に先づ射し初日の出 油原悠子
除夜の鐘が響く中、夜はゆったりと更けていきます。いつもと変わらぬ朝。でも今日は特別です。初日の出を拝むと、寒さも忘れ、改まった気持ちになります。
新しい一年のはじまりです。
まずは身を清め、晴れ着で神社に初詣。家に帰ると三が日のごちそうが待っています。家々の伝統の味は、正月の大きな楽しみの一つです。隣近所や親戚を招いてのにぎやかなセチの振(ふ)る舞(ま)いも、晴れがましいものです。
こうして七草くらいまでは、お互いのあいさつなどで、過ぎていきます。
1.初詣|村の行事,家の行事
午前十二時を過ぎ、新たな年になると字の鎮守様である神社へ初詣に行きます。神社の境内は、年が明けて少しでも早くお参りをしたいという参詣者で賑わいます。
あるいは夜が明けてから家の氏神様や神社に詣でます。詣でるときにはお賽銭(さいせん)を持って行きます。