嵐山町web博物誌・第1巻「嵐山町の動物」
第4章:河川・池沼と田んぼに見られる主な動物たち
第2節 水辺、河原に見られる動物
7.河原によく見られる動物たち
河川の周辺には湿った草地や、荒地のように草のほとんどない場所があります。こうした場所は増水時に水をかぶるため、田畑や住居としての利用がなく、そのためたくさんの動物のすみかになっています。地上を歩行するものや、石などの下に生活する地表性の昆虫類は特に多く、カメムシではトビイロサシガメ類などの飛べないものや、ナガカメムシ類のように植物の根ぎわに生活するものが見られます。甲虫ではアオヘリホソゴミムシやアオバアリガタハネカクシのように湿った草地を好むものが多く、ほかにもオオハサミムシのように荒地に生息する昆虫も見られます。これらの動物たちは大水の際、石の下や水際に避難するようですが、実際にはごみと共に流されてしまうものも多いようです。
冬、都幾川の河原で大きな流木をおこしてみたところ、その下にアオバアリガタハネカクシが...全文
河原の地表に生活するクロトビイロサシガメは、埼玉県内の記録も限られています...全文
ウチワグンバイは河川敷の荒地に生息し、石の下や落ち葉の中から見つかる、とても小さなカメムシ...全文
トビイロサシガメの仲間は、似ている種がいくつか知られています...全文
河原でチガヤなどが生える場所には、ミヤマチャバネセセリという草地性のチョウが見られます...全文
大型のキオビベッコウは河原などの砂地に好んであなを掘り、巣をつくります...全文
細い体に糸状の長い脚をもった特徴あるヒメイトカメムシ。植物上で生活し...全文
キバネアシブトマキバサシガメは河原の荒地に見られ、石の下などに生活する...全文
河原の石をひっくり返してみると、お腹の先に大きなハサミをもった...オオハサミムシという...全文
河原の草地で湿った場所にはアオヘリホソゴミムシが見られます。ウンカなどの幼虫を食べて...全文
都幾川二瀬付近の河川敷。草地や荒地といった環境がよく残されています。