嵐山町web博物誌・第1巻「嵐山町の動物」
第4章:河川・池沼と田んぼに見られる主な動物たち
第2節 水辺、河原に見られる動物
1.川辺のイタチ
河川や湿地などの水辺にはキツネやタヌキなどの獣が訪れ、ごくまれに見かけることがあります。イタチは昼間も活動し、河川敷の土手や川沿いの道などで見かける機会も多く、意外と人目につきやすいようです。水辺を好むイタチは、河川のほか水田や休耕田の湿地、用水路なども生活の場としています。そして、水の中にもぐって魚を捕ることもでき、そのため絶滅が危惧されているカワウソと見間違えられることもあります。
- 広野地区の粕川で、オスのイタチが下水管から顔を出して様子をうかがっていました。このイタチは水路内の草地に移動した後、コンクリート護岸を登りはじめ、途中であたりの様子をうかがいながら、いっきに壁を登り切り、草むらに姿を消しました。
イタチは、河川の周辺にはとくに多いようです。都幾川辺りでも土手を歩いていると、とつぜん目の前に姿を現すこともあります。
エサとなる生きもの
イタチの食べ物はネズミ、小鳥、昆虫、カエル、アメリカザリガニなどの動物質です。