嵐山町web博物誌・第1巻「嵐山町の動物」
第4章：河川・池沼と田んぼに見られる主な動物たち
第2節 水辺、河原に見られる動物
4.清流にすむ水辺の昆虫
嵐山渓谷や都幾川の清流では、トンボ以外にもさまざまな水辺の動物が見られます。カメムシの仲間では水際で生活するミズギワカメムシ類や水上生活をおくるアメンボ類が、甲虫類ではダルマガムシ類やヒラタドロムシ類など小型のものが多く見られ、嵐山渓谷ではセンブリというヘビトンボの仲間も見つかっています。細い流れのある場所では、日陰の水面にシマアメンボが多く見られます。
ナミアメンボはどこにでも見られるアメンボですが、とくに水のきれいな清流や池沼に個体数が多く見られます...全文
ヤスマツアメンボは丘陵から山地にかけての渓流に生息しているアメンボです。ハネは白色と褐色の斑紋状で特徴的です。
渓流の水しぶきがかかる場所には、ハセガワダルマガムシという小さな甲虫がいます。嵐山町では...全文
嵐山渓谷や都幾川の水辺では、石の表面にミズギワカメムシの一種が見られます。小さい体で、岩の表面をすばやく動いています。
石の表面にまん丸の虫がはりついていたら、それはヒラタドロムシの幼虫です...全文
弱々しいヒゲ（触角）が印象的なマスダチビヒラタドロムシ...全文
センブリという名前のついた虫の仲間です。植物にも同じ名前のものが...全文
日当たりの良い渓流の岩の表面を、ちょろちょろと動きまわるツヤチビホソアリモドキ...全文
シマアメンボは清流や細い沢など、水のきれいな場所で日陰の流れに見られる流水性のアメンボです。ちょっとした溜まり場などにたくさんの個体が見られます。体が他のアメンボと違い短く、背中に特徴的なしま模様があるのですぐに見分けられます。ふつうははねがありませんが、まれにはねを持つ長翅型が出現します。