嵐山町web博物誌・第1巻「嵐山町の動物」
第4章:河川・池沼と田んぼに見られる主な動物たち
第2節 水辺、河原に見られる動物
5.水をのむ昆虫たち
湧水が流れ込む場所で、キチョウが水を吸っています。時には何十匹ものチョウが集まっていることもあり、近づくといっせいに飛びあがり、まるで一面が黄色いふぶきのようです。
動物たちものどが渇くのでしょうか、獣や鳥が水を飲むのはよく知られていますが、じつは昆虫たちも水を飲みます。チョウの仲間やミツバチなどは特に水が大好きで、水たまりや湧水のまわりにたくさん集まっているのをよく見かけます。またチョウの仲間は人の汗や排泄物などにも集まります。こうしたものを吸うのは、生きてゆくために必要なミネラル分を吸収するためと考えられています。水辺で水を吸う虫は、夢中でいるためか近づいてもなかなか逃げませんので、そっと観察してみましょう。
チョウは人の汗なども大好物です。ウラギンシジミが汗を吸いに飛んできました。ストローのような口先でちょこちょこと触られると、なんだかくすぐったいような感じです。このようにチョウが汗を吸うのはよくあることです。