嵐山町web博物誌・第1巻「嵐山町の動物」
第3章:草むらの主な動物たち
第1節:山すそや路ぼうの草むら
2.セイタカアワダチソウの花に集まる虫たち
秋になると休耕田や河川敷の草地をおおいつくす黄色い花は、すっかりなじみの景色になってしまいました。北アメリカからの帰化植物であるセイタカアワダチソウ、この花にはハチやハエの仲間がたくさん訪れます。また、蜜を求めてやってくる虫をねらうものもいます。スズメバチ、特にキイロスズメバチは幼虫のエサに他の虫を捕らえて与えるため、秋になるとセイタカアワダチソウの群落を飛び回る姿がよく見られます。また、カマキリの仲間が花の下で、じっと獲物を待ち伏せる姿もよく目にします。嫌われもののセイタカアワダチソウも、一部の虫たちにとってはけっこう役立っているようです。
一面が黄色い花で覆い尽くされ、意外ときれいです。ただし、セイタカアワダチソウは他の植物を枯らしてしまうため、本来の自然を破壊してしまう厄介ものです。動物たちも、特定の種類だけがたくさん訪れているようです。
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セイタカアワダチソウには...中でもツマグロキンバエは...全文
シマハナアブもこの花によく集まります...全文-
コルリアトキリゴミムシは花の奥に頭を...全文 -
秋に多いキタテハは、果物のほかにも...全文
セイタカアワダチソウの花にはミツバチもよく訪れます...全文-
花の間を縫うように、キイロスズメバチが...全文 -
橙赤色のオオホシカメムシが...初めて見た光景...全文 -
秋の花によく見られるイチモンジセセリも...全文
このようにセイタカアワダチソウの花の前で見ていると、次から次へと虫が訪れます。花に来ている虫は、そっと近づけば逃げないので、じっくり観察することができます。