ページの先頭

嵐山町web博物誌・第5巻「嵐山町の中世」

2.阿弥陀信仰

貴族から庶民まで、その信仰は大きな支えとなりました。

約束される極楽往生(ごくらくおうじょう)

 仏教の宗派の中でも、浄土教は、信仰を深めることで、死後は阿弥陀の導きにより極楽浄土に迎えられると説くものです。それまでの仏教は、加持祈祷(かじきとうとう)によって病気の回復など、目の前の問題を解決しようとするものでした。しかし、末法に入ってしまったら、今がどんなによくなろうと来世の保証など、どこにもありません。ところが、浄土教は、日々阿弥陀の名を口にし、その姿を心に描けば、極楽往生が約束されるというのです。
 末法の世から救われるため、そして地獄の恐怖から逃れるために、人々は貴族から庶民に至るまで、こぞって阿弥陀仏にすがったのです。

銅造阿弥陀如来及び両脇侍立像(どうぞうあみだにょらいおよびりょうわきじりゅうぞう)/国重要文化財
銅造阿弥陀如来及び両脇侍立像|写真 (大蔵向徳寺蔵)
中央に阿弥陀如来、左右に観音、勢至の両菩薩が並び立ちます。その姿は善光寺式と呼ばれ、長野県善光寺の三尊像の模倣といわれる優美なものです。