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嵐山町web博物誌・第5巻「嵐山町の中世」

第4章について

 第4章では混乱に満ちた中世史を物語る鎮魂(ちんこん)のモニュメントとして、板碑(いたび)と五輪塔(ごりんとう)をとり上げてみました。板碑は町内で550基あまりが発見されており、社会不安の中で死後の極楽往生(ごくらくおうじょう)に一筋の光明(こうみょう)を見いだそうとした人々の素朴な信仰心を伝えてくれる仏教遺物です。また、五輪塔については、使われている石材の産地や流通の面から新しい発見があり、最新の研究成果をいち早くとり入れることができました。