嵐山町web博物誌・第2巻【植物編】
第2節:B地区の植物
4.嵐山渓谷—夏
初夏には、嵐山渓谷の緑も一段と濃くなり散策路の下草も大きく背を伸ばします。
春と趣を変え、道沿いの木々の緑も濃く鬱蒼として来ます。
北側散策路エリア
遠山入口付近のエゴノキは実を鈴なりにつけ、散策路の山側には成長したタケニグサが、川側には実をつけたミズキを見ることができます。
足元に目を移すとカラムシ、コアカソが見られます。
南下すると、茂る木々で暗くなった道沿いに、たくさんの種類のシダや日陰でも比較的強い植物…ダイコンソウ、ウマノミツバ、ミズヒキ、ガンクビソウなどに気づくでしょう。
また、槻川沿いにヤマユリの花も点々と見られます。
半島・大平山・東側散策路エリア
この時期、半島のあずま屋の近くのヒマラヤスギは大きな松ぼっくりをつけます。
半島の先に進むと、ヤブカンゾウやヤマユリを見ることができます。
先端の草地には、ススキが広がり春とは大きく趣を変えていました。
東側散策路へと進むと、道は一層暗くなって来ます。
林床にはひっそりと咲くマンリョウも見られます。
第2節:B地区の植物