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嵐山町web博物誌・第3巻【地質編】

第1節:台地の形成
COLUMN

嵐山町のローム層


嵐山町の段丘上にはローム層がのっています。菅谷1面では約3mの厚さがあり、低い段丘面になるほど薄くなります。最下位の段丘面や低地の面にはありません。

嵐山町のローム層は関東ローム層と一連のもので、風化作用をうけて赤土に変わっていますが、中には降った時の火山灰の特徴が残り、給源火山や噴火した年代が判るものも見つかっています。

露頭写真と柱状図
菅谷台地のローム層の露頭写真と柱状図

それぞれに固有名詞が与えられて、段丘の形成や年代の決め手になっています。この3mのローム層の中には、6万年の歴史が刻まれているのです。

ローム層とは
本来「ローム」は土壌学の用語で、砂、シルト*1、粘土の3つが適度に混じったものをさします。
地質学では歴史的な経緯もあり、火山灰や粉塵などが堆積し風化して赤褐色になったものをローム層と呼ぶようになりました。

*1:シルト…砂と粘土の中間サイズの粒子を言う。

第1節:台地の形成