嵐山町web博物誌・第1巻「嵐山町の動物」
第2章:森や林の主な動物たち
第3節:山沿いの動物
2.れきの多い場所に生息する動物たち
ジムグリ(地潜り)の名のとおり、地中に潜み、頭の先は土中に潜りやすいよう...全文
遠山や鎌形など山沿いの地域では、斜面にれき(ごろごろした石)が積もっているのを見ることがあります。れきのすき間に広がる、ひんやりとした地中の空間には、こうした場所を好んで生活する動物が見られます。表面の真珠光沢がたいへん美しいタカチホヘビもそのひとつ。山地に見られる種類ですが、嵐山町では南部地域の低い場所でも見つかりました。ほかにもれきを掘ってゆくとキセルガイの仲間やニクイロババヤスデなどが姿を見せます。
ガロアムシ
ガロアムシは肉食性でミミズやトビムシ、クモなどの地中にすむ小動物を食べて...全文
遠山地区ではガロアムシという地中生活に適応した昆虫が確認されました。埼玉県に分布するガロアムシの仲間は、名前のついていない種も含めて5種類と考えられていますが、今回見つかったのは最も多く見られるガロアムシです。遠山地区のコナラやカシ類が生えるやや暗めの雑木林で、落ち葉の積もった部分より採集されました。
ガロアムシの埼玉県内における分布
県内での主なガロアムシの生息場所は秩父山系で、標高の低い嵐山町で見つかったのはめずらしいことです。