嵐山町web博物誌・第1巻「嵐山町の動物」
第1章:嵐山町の動物たち
第2節:嵐山町の動物相概要
3.嵐山町の大切にしたい動物たち
それぞれの地域にいろいろな動物がすんでいますが、それらの中にはたいへん数の多いものもいれば、逆にたいへん数の少ないものもいます。こうした違いは自然界のしくみでおこるものもありますが、それとは別に、人間の様々な活動が原因となっているものもあります。
ここでは今回の調査で確認された、多くの大切にしたい動物たちの中から、分類上や分布上等の点からみて貴重なものと考えられる動物をいくつかとりあげて紹介します。
オオタカは平地から低い山地の森林にすんでいるタカの一種です。留鳥(りゅうちょう)で一年中その姿が見られます。ある程度以上の広さをもつ森林を中心とした生活をしていますが、冬にはエサを求めて水鳥の多い池沼にも飛来します。エサはキジバトやカモなどの鳥類や小型のほ乳類です。嵐山町では将軍沢地区や古里地区などで上空を飛ぶオオタカの姿が見られます。
(写真提供:(財)埼玉県生態系保護協会)