嵐山町web博物誌・第1巻「嵐山町の動物」
第1章:嵐山町の動物たち
第1節:嵐山町の自然環境
1.丘陵の街・嵐山町とその自然
嵐山町は、もとは七郷村と菅谷村という南北に並んでいた2つの村が合併して大きな菅谷村となり、その後しばらくして町制を施行するに当って嵐山町と改称してできた、南北に細長い町です。
嵐山町は埼玉県の西部にひろがる山地と、東部にひろがる平地との間にあって、丘陵を主体とする町です。
○町の標高
- いちばん低い場所:標高 32.6メートル(根岸地区の都幾川河原)
- いちばん高い場所:標高221.8メートル(遠山地区の小川町境)平均標高:約65メートル
○町の面積・距離
- 総面積:29.85平方キロメートル
- 東西の距離:約5キロメートル
- 南北の距離:約12キロメートル
北半分の地域は標高100メートル内外の尾根がつらなる丘陵地帯で、ここを滑川の上流部や粕川、市野川が流れています。丘陵のすそには谷津と呼ばれる浅い谷状の地があちこちに見られ、この奥には谷津に作られた田んぼの用水として、湧水などを利用した“ため池(池沼)”が作られている所が多く、全国でも有数のため池地帯となっています。
中部地域の東部には台地の末端が張り出し、西部には外秩父山地の末端が張り出していて町内の標高の最高地点もここにあります。南部の地域も丘陵地帯です。これらの間には槻川や都幾川、前川が流れ、嵐山渓谷の名で知られている景勝の地もここにあります。
嵐山町全体を見渡すと、河川ぞいの地や谷津には田んぼがひらかれ、丘陵の上には雑木林が多く、台地上はかつて雑木林や畑がありましたが、今は市街地がひろがりつつあります。