嵐山町web博物誌・第3巻「嵐山ジオロジア」
第2節:化石
COLUMN
化石の学名
二名法を使用
化石の学名も現生種と同様に二名法で付けられます。
二名法は、属名と種名の二名を基本に構成されており、加えて命名者名、記載年を付けるのが正式です。
ラテン語で表記。属名は頭文字のみ大文字、種名は全て小文字とし、文字はイタリック体(斜字体)で書く決まりですが、命名者名などにはイタリック体を使用しません。
記載年や命名者名を省略することもあります。
また、分類単位を細かく分ける必要がある場合は、「属名 (亜属名) 種小名 亜種名」と書き表します。
属名の後に( )書きがあれば亜属名を表し、小文字ではじまる名前が2つあれば、2つ目が亜種名です。
さらに、命名者名が( )で括られている場合は、命名時とは属名が変更になったことを表しています。
表記の例
化石の場合、種が決められず属名までしか分からない場合があり、この場合には Patinopecten sp. などと属名の後に、sp.(イタリック体は使用せず)を付けて表します。
さらに、「おそらくこの種であろう」と推測される場合は「属名 cf. 種小名」の様に、cf.(イタリック体は使用せず)を入れて表しています。
第2節:化石