第6巻【近世・近代・現代編】- 第4章:教育・学校
公民館
社会教育委員会菅谷部会発足
結成総会 九月十八日「真理と正義を愛し、勤労と責任を重んじ、個人の価値を尊重すると共に自主的精神にみちた心身共に健康なる国民となる。」ことは、「民主的で文化的な国家を建設し、世界の平和と人類の福祉に貢献」せんとする日本人の大理想実現のために吾々に課せられた不可欠の要件である。そしてこのやうな国民の育成には単に学校学園に於てのみならず、家庭でも社会でも、凡そあらゆる機会に於て、努力が傾けられなければならない。本村では昨年十一月社会教育法に基いて社会教育委員会が設置されたが、まだ研究の段階にあって具体的な活動に移って居ない。そこで今度福田、宮前、七郷の三ヶ村と提携し、大いに此の委員会の活動を促進、強化することになったから今後の活動は期して俟つべきものがあると思ふ。
四ヶ村連合会結成総会は秋晴れの九月十八日菅谷中学で開催された。四ヶ村委員は、来賓に村長、議長、比企郡連合会長、教育委員会出張所長、教育委員会社会教育課長等を迎へ、会則の議定、会長及び役職員の選任等の日程を終り、夕刻より懇談会に移って盛会裡に散会した。因に本村の社会教育委員は次の諸氏である。田幡順一、新藤義治、番場高一、福島楽、高崎達蔵、吉野賢治、田幡林太郎、関根茂良、福島新三郎、内田喜雄、杉田寅造、松崎五郎、小高正文、吉田熊吉
『菅谷村報道』6号 1950年(昭和25)9月20日
※社会教育委員は1949年(昭和24)6月に制定された社会教育法により、菅谷村では同年11月に委嘱された。松崎、小高、吉田各氏は村内小中学校長である。