第6巻【近世・近代・現代編】- 第3章:産業・観光
畠山重忠
〝重忠ぶし〟
一 秩父の嶺に 雲は湧き
流れも清き 都幾川(つきがわ)の
山河ゆかしき 菅谷野は
関東武士の かがみなる
重忠公の やかた跡二 文武の道に 励みたる
誠忠無比の 精神(まごころ)は
源平宇治の たたかいに
ひよどり越えの かちどきに
先陣競う 男意気三 風雲告げる しらせにて
鎌倉山に 急ぐとき
二俣川の 夕まぐれ
世に謳(うた)はれし 英雄も
天命ついに 果敢なしや四 時は過ぎゆく 幾星霜
『菅谷村報道』157号 1965年(昭和40)2月10日
菅谷野山河 遷(うつ)るとも
鎌倉武士の 功(いさ)をしは
われ等がたぎる 熱血に
生きてぞ通う 重忠ぶし
(中島運竝作詞)
―役場職員―
※埼玉県知事(当時)畑和(はたやわら)作詞、三橋美智也歌唱の「重忠節」が発表されたのは、1977年(昭和52)7月21日である。