第6巻【近世・近代・現代編】- 第2章:政治・行政
嵐山町
町長就任のごあいさつ
嵐山町長 岩澤勝町長就任にあたり、一言ごあいさつ申し上げます。
嵐山町広報『嵐山』161号 2004年(平成16)10月1日
関根前町長ご勇退のあとを受けて、九月九日より合併後五代目の嵐山町長として任務に就きました。関根前町長は、五期二十年間にわたり嵐山町政を担当し、今日の嵐山町発展の礎を築いてまいりました。公共下水道事業への取り組み、駅東土地区画整理事業、東武東上線橋上化事業、関越自動車道嵐山小川インターチェンジの実現などなど、枚挙にいとまがない事業展開をし、二十年を駆け抜けました。また人間味豊かなお人柄は、多くの町民から尊敬され慕われていることに現れています。これらのことが二十年にわたる安定した町政運営の原動力であったのでしょう。長年にわたるご努力とご尽力に対して深甚なる敬意と感謝の念を改めて一層深く感じる次第です。
反面、浅学非才、非力な我が身を思うとき、危惧ぐの念も抱かざるを得ません。しかし、いま嵐山町の現状を考えるとき、立ち止まることは許されません。蛮勇をふるいこの難局に立ち向かうのみであります。私は全力で取り組む覚悟と気力は誰にも負けないつもりです。町民の皆さまと一体となり、嵐山町の発展と町民福祉の向上、この一点を目指し努力を傾注する所存であります。
今回、次の基本姿勢を選挙で訴えてまいりました。「わたしたちのまちは、わたしたちの意志と責任でつくる」そのために「町民の声を聞き、行財政の改革を断行します」「企業の経営意識を積極的に取り入れます」「清潔、公正、平等の町政をすすめます」そして合併については、東松山市と吉見町との合併の白紙撤回など、嵐山町を取り巻く状況は一層混沌とんとしております。いまは近隣市町村との連携をより密接にし、情報を交換しあいながら慎重に対応することが重要だと思います。
まちづくりの基本的な考え方は、変えていかざるを得ません。いままでの右肩上がりの経済成長を前提とした、これまでの行政手法が通用しない時代を迎えています。「公共サービスは全て行政が担うもの」という発想から「地域住民と行政の連帯によって公共サービスも創造する」という発想の転換が必要です。問題山積みの情況下「住民参加と情報共有」のもとで、住民の力を結集し自治体改革に取り組む覚悟であります。
町民各位のご協力を切にお願い申し上げます。