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第6巻【近世・近代・現代編】- 第2章:政治・行政

第3節:昭和(町制施行後)

嵐山町

第一回嵐山音楽祭のお知らせ

 秋です。気ぜわしい蝉の鳴き声も遠のき、落ち着いた色の季節がやってきました。じっくりとクラシック音楽に耳を傾けてみませんか。
 文化的な町づくりの一環として今年から嵐山音楽祭が開催されます。その第一回が次のように計画されました。

●日時 10月26日(日)午後1時開演
●場所 国立婦人教育会館
●演奏者とそのプロフィール
 ◎河内治と芸術の家合奏団 河内氏は十九歳で、旧ABC交響楽団にコンサートマスター・ソリスト候補生として入団し、以後プロのオーケストラマンとして二十四才まで活躍しました。その後独奏ヴァイオリニストを目指し研鑽を積みながら、日本各地でリサイタル活動をつづけました。一九七三年、日本の音楽文化向上、地域社会でのクラシック音楽の土着を目指し、芸術の家を設立、年間二百回以上のステージをこなしています。
 ◎東京サキソフォンアンサンブル  一九八〇年七月に結成され、翌年十月デビュー、各方面の絶賛を博しました。
 メンバー四人は、ほぼ同時期にフランスに留学し、国立ボルドー音楽院において、サキソフォンで世界的に有名なJMロンデックス氏、室内楽を同氏及びRペレ氏に師事し、同音楽院でサキソフォンと室内楽で一等賞を得、ボルドー市栄誉賞を受賞しています。
 レパートリーも幅広く、サキソフォン四重奏の新しい分野を広げつつあります。
●整理券 一枚五百円
 教育委員会、農協各本支店、その他で扱っています。(詳しくはポスター、ちらしで)

 音楽祭実行委員会では、皆様に親しまれ、楽しみにして待っていただけるような音楽祭を続けていきたい、いい音楽を気軽に聴ける機会を作っていきたいと考えています。
 今後への期待も含めて、どうか第一回嵐山音楽祭にとにかくお出かけください。

『嵐山町報道』346号 1986年(昭和61)9月25日

魅力のエンターティナー
    嵐山町音楽祭 '86

  一日だけのカーネギー・ホール
 十月二十六日、第一回嵐山音楽祭が国立婦人教育会館で開催された。
 この音楽祭は、文化的なまちづくりの一環として計画されたもので、会場には初めての催しということもあって、およそ五〇〇人の聴衆が集まり、優雅な調べと熱気のなかで楽しいひとときを過ごした。
 内容は次のとおり。
  ・第一部 河内治と芸術の家合奏団(フルート・歌・合奏)
  ・第二部 東京サクソフォンアンサンブル

『嵐山町報道』348号 1986年(昭和61)11月25日
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