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第6巻【近世・近代・現代編】- 第2章:政治・行政

第3節:昭和(町制施行後)

嵐山町

県民休養地基本計画まとまる
二瀬周辺など四一〇ヘクタール

基本計画図

 都幾川、槻川の合流する二瀬周辺約四一〇ヘクタールが県民休養地事業計画地区として県の指定を受けました。
 近年、労働時間の短縮などから自由な時間ができてくるにつれ、県民のあいだにも、身心の健康に役立つスポーツ、レクリエーションを楽しむ人が増え、施設の充実を求める声が高まっています。
 県では、こうした声にこたえるため、自然の中でレクリエーションができる県民いこいの場、「県民休養地」として嵐山町を指定し基本計画をまとめました。
 計画は、第一次五カ年計画が昭和五十七年から六十一年まで、第二次五カ年計画が昭和六十二年から六十六年までの十カ年となっており、総事業費は二八億五七八五万円、このうち町負担分が一八億八四五五万円となっております。
 地割計画は、計画区域四一〇ヘクタールを次の七区域に分けております。
 公共施設区 歴史資料館一帯
 運動施設区 二瀬付近
 水辺利用区 都幾川・槻川周辺部
 野営施設区 武蔵嵐山峡付近
 自然探勝区 大平山・塩山
 田園景観保存区 大蔵〜鎌形
 保存区 右【上】記以外の区域
 また、これらの区域には、次のような施設が計画されております。

<公共施設区>
 (1)歴史のひろば
 (2)古墳公園
 (3)国民宿舎
 (4)郷土館

<運動施設区>
 (1)運動公園
 (2)テニスコート場

<水辺利用区>
 (1)水遊び場
 (2)ほたるの里
 (3)バッタの原っぱ

<野営施設区>
 (1)野営場
 (2)オオムラサキの森

<自然探勝区>
 (1)展望園地
 (2)探勝歩道

 町では、この事業を推進するため県民休養地事業推進委員会設置の準備を進めております。また議会でもこれに関する特別委員会が設けられました。
 いずれにしても、巨額の財政負担を要する大事業であり、慎重な計画実施が望まれるところです。

『嵐山町報道』302号 1981年(昭和56)12月25日
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