ページの先頭

第6巻【近世・近代・現代編】- 第2章:政治・行政

第3節:昭和(町制施行後)

嵐山町

松本清張氏の講演で町民文化大学開講
     『里づくり』の推進に健康・焼きものなど五講座

 自己をたかめ、嵐山を知り、嵐山を愛し、手をとりあい嵐山をおこす「里づくり」の学習の場、「町民文化大学」が、六月二十一日、婦人教育会館で開講しました。
 この「町民文化大学」は「里づくり文化構想」の一つの大きな柱ですが、町民の資質の向上をはかり、人と人とのふれあいを大切にし、「自治と連帯」により、豊かな里づくりを進めるという趣旨で開設されました。
 定員は一八〇人、コースは必修の里づくり教養講座と選択の歴史・焼きもの・女性・健康の四講座からなっています。
 開講式は、婦人教育会館の大会議室で、午後〇時三〇分から、町長、議長、婦人教育会館館長などを迎え、行われました。
 二時からは、婦人教育会館の講堂で、県知事、県教育長ら七〇〇人の聴衆といっしょに、作家、松本清張氏の「古代史と私」と題する講演に熱心に耳を傾けました。
 内容は、女王ヒミコのヤマタイ国の九州説、畿内説を中心に、中国、ヘブライズム、ヘレニズムにわたる興味深いものでした。
 今後の講座内容は教養講座では縫田婦人教育会館館長、元文部大臣永井道雄氏、女性講座では、女性として世界で初めてエベレスト登頂に成功した田部井淳子さん、健康講座ではマッサージ実習などの有名人や特色ある講座がびっしりです。
 「里づくりボランティア精神」の涵養(かんよう)にも、少なからず貢献できるものと期待されています。

『嵐山町報道』299号 1981年(昭和56)7月10日
このページの先頭へ ▲