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第6巻【近世・近代・現代編】- 第2章:政治・行政

第2節:昭和(町制施行前)

菅谷村

結婚相談室を設置 教育委員会内に

 関根村長は就任以来、農業後継者を育成するための方途として結婚相談室の設置を考えてをり、四十年度予算においてもこの費用を計上し、その具体化を急いでいたが、このほど設置要項を発表すると共に、結婚推進委員を委嘱し、その第一回の会合を五月二十七日に開き、会長は青木義夫氏、副会長に関根正二氏を決定し、関係市町村に呼びかけることになった。
 結婚相談室は事務所を教育委員会内におき、結婚相談の受付を行う一方、総務・税務・厚生・産業・農業委員会など各課の協力を得て候補者の調査、紹介、斡旋などを行い、仲介者には報償金を出すことになっている。この事業を積極的に推進するため結婚推進委員会が置かれ趣旨の普及徹底を図ると共に候補者の仲介、斡旋に協力することになっている。
 村では結婚相談室を通じて結婚した人には記念のアルバムを贈ると共に、仲介した人には村内への場合二千円の報償金を出すことになった。
 ただしこれは農業後継者に関する者に限られる。その他一般の人の結婚にも結婚相談室を利用して調査し結婚された人にはアルバムが贈られる。
 村ではこの相談室の設置によって農村青年の悩みをかなり大幅に解決できるのではないかと期待している。結婚推進委員の氏名は次の通り。
  教育委員長   関根昭二
  文教委員長   島本圭三
  医師代表    根岸忠与
  民生委員代表  塚本智導
  青年団代表   青木孝
  婦人会代表   山岸乃婦子
          小沢静子
  農協組合長   栗原弥之助
          市川武市
  農業委員会代表 島田忠治
  学識経験者   青木義夫
          奥平美太郎
          市川紀元
          木村平六
          森田与資
  相談役 研修センター所長、伝習農場所長、改良普及所長(東松山市、小川町)

『菅谷村報道』160号 1965年(昭和40)6月20日
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