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第6巻【近世・近代・現代編】- 第1章:地誌

第11節:社会科副読本

『わたくしたちの村 すがや』昭和40年(1965)

六、くらしと役場

 役場では、村の人々のために、いろいろなしごとをしています。わたしたちのために、学校をたてるとか、道や、はしを作ったり、なおしたりすることや、学校きゅうしょく、しょうぼう、えい生、水道など、たくさんあります。

(1)役場のしくみやしごと

 村のしくみの中心になるものは役場で、村の中心にあります。
 村長さんは、村のけいかくをたて、予算案を作ってぎ会にだし、ぎいんさんたちにそうだんしてもらいます。
 ぎ会できめられたことは、村長さんを中心にしておこなわれますが、ここには村長さんのしごとをたすけるために、助役さんや、収入役さんをはじめ、たくさんの人たちが、しごとをわけてはたらいています。
 つぎのひょうでわかるように、役場では、わたしたちのくらしとかんけいのふかいしごとをたくさんしています。

・役場のしごと ( )は人数

村長
 助役
そうむ課(10) 役場の中のこと。いろいろなお知らせ。しなもののかい入れ。とうけい。村のしごとのけいかく。生まれた人。しんだ人。いんかんとどけなど。
ぜいむ課(10) のうぜいをさかんにするためのしごと。納期のゆうよ。しょうめい。とうけい。お知らせ。ぜい金のわりあて。ぜい金をあつめる。
こう生課(9) こまっている人のそうだんあいて。年金のてつだい。よぼうちゅうしゃ。しょうどく。けんこうほけんぜいをあつめたり、はらったり、けんこうしんだんなど。
産業建設課(11) 工事の入札。けいやく。用水。排水などをよくして、作もつがよくとれるようにする。道ろやはしをつくったり、なおしたりして産業をさかんにするしごと。菅谷村の水どうのしごと。

 収入役
  すいとうがかり(2) お金の出し入れのしごと。

・せんきょかんりいいん会(2) せんきょのしごと。

・きょういくいいん会(20)

(2)ぜい金

 村では、役場の人たちが中心になって、わたしたちのくらしにかんけいのふかいしごとをたくさんしています。これらのしごとのためにひつようなお金は、わたしたちの家でおさめているぜい金と、そのほか、県や国からくるお金や、きふ金、そのほかのお金などです。こうしたお金が、できるだけ大きなはたらきをするように、むだがないようにくふうしてつかわれます。

1村民税    村民がはたらいたお金の中からおさめる。
2固定資産税  土地や家をもっている人がおさめる。
3たばこ消費税 たばこをすう人は、たばこの中にぜい金がふくまれている。
4電気ガス税  電気代といっしょにおさめている。
5軽自動車税  軽自動車をもっている人がおさめる。

(3)村でつかうお金

 ぜい金などであつまったお金は、村のために、つかわれます。

村でつかうお金|グラフ
村でつかうお金

 上のグラフは、菅谷村で昭和三十九年(1964)一年間につかわれたお金です。

(4)わたしたちの代表(ぎ会)

 村の中心になって、役場がしごとをしますが、村ぎ会は、村民からえらばれた村会ぎいん(村ぎ)があつまって、村のせいじのもとになるきまりや、しごとや、予算などをそうだんしてきめるたいせつな会ぎをします。
 菅谷村には、ぎいんさんが二十二人いますが、はなしあいのときには、ぎちょうさんが中心になってそうだんします。村ぎ会は、きまってひらく会が、年四かいありますが、そのほか、りん時にひらく会があります。

菅谷村立七郷小学校『わたくしたちの村 すがや』(1965年)
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