第6巻【近世・近代・現代編】- 第1章:地誌
第二編 郷土研究
第七章 七郷村に於ける教化
第四節 神社等
觀察要項
1 この村には如何なる神社をもってゐるかと云ふこと。これは第五章の第十節宗教の時にあげてあるから茲に略す。
七郷尋常高等小学校(板倉禎吉編)『郷土研究』(嵐山町立七郷小学校蔵)
2 村民は夫れに対し如何なる信仰を以てゐるか。其の信仰の元は何に原因するか。村民は各自の氏神や村社等に対しては祝ふ事の起りし度毎に参詣す。而して平素に於ても常に念じて不敬ならぬやうに注意してゐる。この信仰心は自然に備ったもののやうに思はるる。
3 神社は吾々郷土の人民に対してどれほどの教化の力を持ってゐるか。これは前にも述べた如くに神を敬ふことは天性といってもよいやうに備ってゐる。■に神 に對して悪い行為が出来ぬと云ふに至れる者少しとせず。多くの信仰者を多方面より受くるものは、吉田の村社手白神社、越畑の薬師等であらう。
4 其の他郷土に於ける石碑或は何かの記念碑などの教化の力を直観せしむること。わが村には石碑或は記念碑等にして教化の上に大なる力を有しつつあるもの未だあらざれば茲に略しぬ。