嵐山町web博物誌・第2巻「プランタ」
第3節:注意すべき植物
2.かぶれる植物
野山には触ると皮膚がかぶれる植物があります。山菜採りやハイキングで藪に入ったとき、気づかずに触れて炎症を起こすことがあります。
症状は個人差がありますが、そばを通っただけでかぶれる人もいるようです。
- ヤマウルシ
- 山地に生える落葉低木で、若枝や葉柄(ようへい)は赤くなります。新芽はタラの芽に似ているので間違えた例があります。樹液にウルシオールが含まれ、皮膚にかぶれを起こします。
- ツタウルシ
- 山地の日当たりのよいところに生えるつる性の木本です。葉は3枚ずつ付き、秋には真っ赤に紅葉します。強いウルシオールを全株に含み、敏感な人は近くを通るだけでかぶれを起こします。
- タガラシ
- 水田のなどの湿地によく生えます。触れると皮膚のただれや水疱などの症状が現れる場合があります。
- センニンソウ
- 日当たりのよい山野の道端などに生え、茎は長いつるになります。植物全体に強刺激成分を含み、皮膚や粘膜に炎症や水疱を起こします。
第3節:注意すべき植物