嵐山町web博物誌・第2巻「プランタ」
第2節:有用な植物
3.遊びの植物
身近な草花を使った遊びは、親から子へ、子から孫へ、または子供の仲間の中で昔から伝えられてきました。
- 笹舟
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イネ科のササの葉は、水をはじくので浮きやすいです。また、葉脈が平行になっていて、そこからさけるので、舟を作りやすい材料です。 - ドングリ
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ドングリのなる木には、コナラ、アラカシ、シラカシ、クヌギ、マテバシイなどがあります。 - ドングリ笛
- ドングリの底をコンクリートなどに擦り付けて削り、中身をくり抜いて作ります。
- 篠鉄砲(しのでっぽう)
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アズマネザサ(篠竹〈しのだけ〉)のほどよい太さのもので鉄砲を作ります。弾には、紙の他にスギやジャノヒゲ、ネズミモチの実、お茶の木の花などを使います。
写真の弾はジャノヒゲの実。 - アズマネザサ
- アズマネザサは、東日本の低山や丘陵地にも、ふつうに生えます。
- 草相撲
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スミレやオオバコの花茎を使う遊びです。スミレは花の根元を絡ませて、オオバコは花茎(かけい)を曲げて絡ませて引き合うものです。
写真はオオバコの花茎を使っています。 - 草笛
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葉をまるめて吹く方をつぶし、写真の様に吹きます。かぶれたり、唇を切る恐れのある植物の葉を使うことは避けてください。
写真のものは、シラカシを使いました。
第2節:有用な植物