嵐山町web博物誌・第2巻「プランタ」
第2節:有用な植物
2.薬用となる植物
嵐山町の植物の中で、民間薬として利用されてきたものを取り上げます。
- ドクダミ
- 全体に特有の臭いのある植物です。はれ物の吸い出し、利尿剤、駆虫剤として用いました。このように使い道が多かったので、別名を十薬(ジュウヤク)と言います。
- ゲンノショウコ
- 全草を陰干しにし、せんじて下痢止めに用います。薬効がすぐれているところから「現(験)の証拠」と言われます。
- ナンテン
- 果実を乾燥したものを南天実(ナンテンジツ)といい、喘息や百日咳などの鎮咳剤として用いました。
- アオキ
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葉をもんで、はれもの、やけど、切り傷、むくみなどの貼り薬として用いました。 - センブリ
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昔から健胃薬として利用されていますが、現在は稀少植物になっています。
大変苦く、お湯の中に入れ千回振り出して(ティーバッグのように)もまだ苦いことから「千振」と言われています。 - ヨモギ
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綿毛をかぶった若葉で草餅を作るのでモチグサとも言われています。
葉の表面は緑色ですが、裏面は綿毛が密生しています。この綿毛を集め、お灸に使うモグサにします
第2節:有用な植物