嵐山町web博物誌・第2巻【植物編】

1.町指定天然記念物

町指定の天然記念物は、平成24年10月現在で4ヵ所。指定場所は以下の通りです。

1 大カヤ（カヤ）

場所　　　古里881　重輪寺
指定　　　昭和43年9月2日
推定樹齢　300年
樹高　　　約18m
目通り　　約4.0m

2 大スギ（スギ）

場所　　　吉田952　手白神社
指定　　　昭和49年9月10日
推定樹齢　800年
樹高　　　右36m　左26m
目通り　　右5.0m　左3.0m

3 大イチョウ（イチョウ）

場所　　　越畑1122　金泉寺
指定　　　昭和49年9月10日
推定樹齢　300年
樹高　　　31m
目通り　　3.5m

4 大シイ（スダジイ）

場所　　　大字遠山（遠山寺の裏）
指定　　　昭和30年11月20日
推定樹齢　800年
目通り　　約5.3m

町指定の天然記念物である大シイは、写真のように現在大きく朽ちてしまっています。
「1998年版　埼玉県植物誌」によると、埼玉県で自生が確認されているスダジイは、入間、比企地区です。
スダジイは日本の暖帯林の重要樹種。かつては東北地方南部以西の本州から九州まで、主として沿海地、丘陵、山野を覆っていたと言われます。
主に薪炭材やシイタケ栽培の原木として利用されていました。
小川町下里には県指定天然記念物（スダジイ林）があります。遠山地区も小川町下里と山続きのため、分布しているものと考えられます。