第6巻【近世・近代・現代編】- 第9章:戦争
帝国在郷軍人分会ノ前身ハ宮前村軍友会ナリキ。宮前村軍友会当時ニアリテハ一村挙(こぞ)リテ其ノ会員トナリ指定寄付ナル者ニ因(よ)リテ各戸ヨリ寄付金ヲ集メ該寄付金ハ軍人分会ニ引継ギ同会ノ基金トセリ。現会長ハ航空工上等兵内田利宗氏ニシテ目下会ノ事業トシテハ出兵者ノ教育、戦病死者追吊会(ついちょうかい)及軍人ニ賜ハリタル 勅語精神ノ普及等ニ務メラレツヽアリ
宮前尋常高等小学校『宮前村郷土誌』 1926年(大正15)
『宮前村郷土誌』第二章教化第八節帝国在郷軍人会の全文である。結成年の記述はない。第二章教化は、神社仏閣、小学校の沿革、公民学校、宮前村立青年訓練所、図書館、村教育会、社会的教化の機関とこの帝国在郷軍人分会の八節からなり、この構成からも「教化機関」としての在郷軍人会への期待がみてとれる。1954年(昭和29)11月3日、埼玉県比企郡宮前村(みやまえむら)は福田村(ふくだむら)と合併した。現在は滑川町(なめがわまち)である。