第6巻【近世・近代・現代編】- 第8章:女性の活動
嵐山町母子愛育会昭和48年度合同研修会(1973年度)
家族の健康は食事から
古里支部・安藤たつ子
まず家庭の食事は家族全員が何時も健康で元気で過せるように栄養の面でも十分みたされ、楽しくいただけるものが望ましいのではないかと思います。
嵐山町母子愛育会『昭和48年度合同研修会資料』
そのために私達主婦がいつも献立を立てる前に、次のようなことを心にとめておいたらいかがでしょうか。
その1つとして、年令別、労働別に考え1日に必要なカロリーをみたすこと。
その2、個人個人の好みを尊重して、家族全員の喜ぶ料理を組み入れること。
その3、季節のものを十分活用してなるべく安く経済的なものにする。このように1日のうちにどんな食品をとったらよいかということを考えることが非常に大切のように思えます。
私達の体は酸性とか、アルカリ性に片寄ってはいけません。中性が良い訳です。ですから酸性食品とかアルカリ性食品をバランス良くとるようつとめなければなりません。
胃が丈夫でなくては何を食べても吸収せず、健康は維持できません。そのために私の家庭では、キャベツのジュースを作って飲んでいます。
キャベツは煮物にしたり、そのまま刻んで食べても効果があります。ただ胃の弱い人の場合、量はたくさん食べられないし、硬いものは困りますから、やはりジュースにしたほうが良いようです。キャベツは胃潰瘍にきくビタミンUと言う成分が入っているので作ってみました。
「ジューサー」にかけたものは、そのまま飲むのでは生臭いので、レモンや蜂みつを入れてのみます。レモンにはビタミンCが含まれ、蜂みつは果糖とブドウ糖が主ですから早く効果が表われます。
私達の家ではみつ蜂を飼っているので、毎年春になると新鮮なみつがとれるので、どんな飲物、料理にも使っています。蜂みつは量をたくさん飲んでも体には害がないようです。それが証拠に、最近私の家族では定期検査を受ける以外はお医者さんにかかる人はありません。
これからはどんな野菜、果物でもジュースにして飲み、益々健康が保たれるよう心がけるつもりです。